ドーン株主総会2026(2)(★★★☆☆)

株主総会・説明会

質疑応答の続きです。

質疑応答(2)

【質問2】
IR活動について。
どう取り組まれているのかと、今後どうやって知名度を上げていくのかについてお聞かせ願いたい。


(宮崎社長)
まず全体感について私から。
今までIRの活動の量が足りていないという声はたくさんいただいているし、私もそう認識している。
少しずつだが、新しい取り組みや質を変えるといったことをやってきており、今後もそのように取り組んでいきたい。

(岩田取締役)
IRの件数や質について、たくさんのご指摘をいただいている。
毎年ご意見をいただきながら、できるもの・できないものを取捨選択しながら取り組んでいる。
ホームページで掲げさせていただいている件数そのものでいけば、今年は実は減ってはいるが、内容については民間に向けて進めているLiveシリーズの導入事例であったり、防犯・警察向けの事業提携であったり、今後のビジネスに繋がるようなIRをさせていただいている
今までの実績をお伝えするというよりは、これから芽になるようなものを皆さんにPRできるように努めている。

決算説明会等、個人への門戸を広げて欲しいとのお話もいただいているが、今年7月には以前と同じように機関投資家向けの説明会を開催させていただいた。
たくさん来ていただけるのかどうかわからない、キャパが見えないということもあって機関投資家に限らせていただいているが、ホームページではその際のやりとりの一言一句を載せているので、そちらをご覧いただき、今後の方針や状況の説明についてご理解いただきたい。

引き続き個人投資家・機関投資家向けに、我々の事業のPR等は進めてまいりたい。

→ 規模的にPRに大きなお金を投じる段階でもなく、変に期待を高め過ぎるのも良くないので、誤解を招かないように業績予想等で過度に保守的にならないようにだけ意識していただければと、個人的には思います。

【質問3】

  1. 先ほどのインフレに関する質問の中で「現預金の価値の目減り」について言及させていただいたが、その件に関連してお聞きしたい。
    「”見せ金”で10億円ほどが必要」と前回仰っていたが、これは事業規模が拡大していった時には「それ以上貯めても仕方がない」ということになるのかどうかお伺いしたい。

  2. (現在主力の)Live119の後継となるサービスについて。
    Live119の消防人口カバー率は57.7%まで達しているが、あと2年くらいは拡大の余地があるという話であった。
    その後がやや心配だが、今後のドーン単体の成長を支えていきそうで、かつ拡大余地が大きそうなサービスはどのようなものになるのか、既存サービスでも新サービスで手応えのあるものでも構わないので教えていただきたい。

    (私からの質問です)

1⇒
官公庁向けの「見せ金」について昨年お話ししたのは、安心安全分野のサービスを提供していく上で一番心配されるのが「潰れないか?」ということだから。
5年や7年といった期間で契約いただいており、そういった心配があるので現預金を積んできたが、契約が毎年クラウドの方で取れていっているので月々のお金も入ってきている。
売上は順調に伸び、クラウド利用料は50~52%と過半になってきている。
そういうった状況を役所の方に見ていただいているので、「見せ金」は増やす必要がない
契約数が増えて金額も増え、それで3年間、5年間、7年間という契約をさせていただいている。
役所はありがたいことに一回契約すると相当のことがない限り減額ということもないので、現預金のその部分のポジショニングは変わっていない。

残りの現預金や金融商品も積み上がっているが、10億円を除いた部分はM&Aや、昨年度もやらせていただいた自己株式の買付に回していき、貯め込んでいるわけではなく、成長の方に投資をしていこうとしている
tiwaki社に始まり、もう1社一緒になれないかということで「求愛」していて「お付き合いしてもいいかな」という段階にあるが、そういった技術を持っていらっしゃるところを中心にM&Aの検討を進めている。
今彼らがやっている分野は「民」がほとんどだが、我々の安心安全分野に持っていく。
大手のメーカーさんがやっていらっしゃる「古い技術」に対して「新しい技術」を持ってくると、同じ金額でたくさんのことができる(← これはお役所の予算を食わないために重要なことですね)
当社が結果を示しているように、他所の会社も新しい技術を入れることによって新しい価値が生まれてくる
今のメーカーさんに代わって、我々と、我々と一緒になる会社さんとで新しい技術で入っていくということを目指していきたい。

→ 潤沢に入ってくるキャッシュについて、明確な狙いを持って成長投資に回していく方針であることが確認できて良かったです。

2⇒
(宮崎社長)
安心安全分野から「エッセンシャルカンパニー」として少し間口を広げていくが、伸びる次のターゲットとしては防犯
防犯アプリが期末時点で21件、その後も1階の部分で取れており、2階建て・3階建てで進めていく。
他の安心安全分野でも実証実験をここ2年間、tiwaki社の技術を入れながら進めてきており、もう少しで世に出せる態勢まで来ているものがある。

(品川取締役)
Live119の後はどんなソリューションで伸ばしていくかということは、全く仰る通りで我々も頭を悩ませているところではあるが、想定しているものが2点ある。

1点目は、消防アプリ。
119番を架けると、消防署の人以外で地域の人(消防団員)もいらっしゃって、そこに情報を伝えることに関してDX化が遅れている。
そこに対して消防アプリ「RED」を提供させていただいているが、これがわりと良い滑り出しを見せており、ここは掘れるかなと思っている。

もう1点、災害が日本でも増えているが、自治体で用意する避難所のチェックインシステムについてはDX化できると思っており、ここは来年度商品化する予定

Live119の後は、こういった官公庁のDX化が遅れている分野を深耕していきたいと考えている。
そして防犯・防災もまだまだ掘れると考えていて、こういったところで業績を拡大してまいりたい。

(宮崎社長)
こういったシステムは既にあるのではとお考えになるかもしれないが、意外と無いのが現状。
大手からすると売上・利益につながらないので物足りない。
一方で当社の場合、当社なりの規模にあった市場で(既にサービスを展開していて)同じお客様が相手になるので、サポートチームを共通で使えたりするために我々的には利益を上げられる

先ほど2点ほど挙げさせていただいたが、それ以外でも防犯系であったり犯人逮捕系といったところの実証実験を複数走らさせていただいているので、少なくとも数年くらいはクラウド利用料を上げ続けていけるだけの自信はある。

コツコツと伸ばしていくような数字になるのはクラウド利用料の性質上仕方のないことではあるが、落ちない・下がらないのが良いところでもあり、「積み上げていくビジネスモデル」を今後も続けてまいりたい。

→ 着々と次のネタの仕込みが進んでいる印象です。近いうちに新しいサービスがいくつか世に出てきそうですね。


以上で質疑応答は終了。
(10:35)

議案採択を経て、閉会となりました。
(10:37)

所感

こちらの株主総会の良いところの一つに、経営陣と株主の距離が非常に近いというのもあります。
質疑応答では、できるだけそれぞれの質問者の意向に沿った回答をしようという姿勢が感じられますし、閉会後は役員の皆様が会場入り口まで来て下さり、そこで少し立ち話ができたりもします。

ただ今回は、質問する方が私以外に一人しかいなくて、少々物足りなさがありました。
個人的には閉会後の立ち話での内容も含めて、確認したかったことを聞くことができてそれなりに満足はしたのですが、自分では意識していなかった方面に関する質疑応答も楽しみたかった感はあります。

以上を踏まえ、総会としての評価は★★★☆☆とさせていただきます。

(終わり)

まあ今回に関しては耳目を引くニュースに乏しく、端境期ではあったかと思います。次回に期待します。
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