「経済学」と「心理学」が融合した、行動経済学。
伝統的な経済学においては人間は常に「合理的に行動する」という前提がありましたが、行動経済学は人間は頻繁に「非合理的な行動をする」という大前提の下、その前段階にある「非合理的な意思決定のメカニズム」を解明する学問です。
この本はアメリカで行動経済学の研究をし、企業へのコンサルティングを仕事としている著者による、非合理的な意思決定をもたらす「認知のクセ」「状況」「感情」を切り口とした、行動経済学の取っ散らかった主要理論を(著者曰く)初めて整理・体系化した入門書になります。
個々の理論やキーワードは何となく聞きかじったことはあっても、まとめて理解する機会は無かっただけに、この本は大変興味深く読むことができました。
多くの企業はこのメカニズムを利用していることは「公然の秘密」であることが、さまざまな身近な例を通して理解できます。
行動経済学を学ぶことで、消費者(あるいは投資家)として企業の隠された戦略をうかがい知ることができますし、「罠」にも引っ掛かりにくくなり、また経済活動全般に対する解像度も上がっていくでしょう。
また自分自身を理解するのにも、大いに役立ちそうです。
これをきっかけに、学びを深めていきたいと思います。
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