『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』を読む。

読書

「複利」と聞くと、投資家としては思わず読みたくなっちゃうわけですが、原題は”Atomic Habits : An Easy & Proven Way to Build Good Habits & Break Bad Ones”。

ちょっと邦題との乖離があって「ん?」と思ったのですが、出版社を見るとパンローリング。
どうりでやりたい邦題なわけですね。。(すみません)

この本のテーマは、ズバリ「習慣」。

リタイアしてからというもの、自由に使える時間は当然圧倒的に増えました。

ただそれは同時に、時間の使い方を自分でデザインしていかなくてはならないということでもあり、良い習慣を身につける必要性を切実に感じるようになったため、米国で大ヒットした自己改善ガイドであるこの本を手に取ったわけです。


投資したお金が複利で増えていくように、習慣の効果も繰り返すことで大きくなっていく、そのために一つ一つの「最小習慣(アトミック・ハビッツ)」を積み重ねていこうというのが、著者の主張です。

そして、より良い結果を得たいなら、目標の設定はひとまず忘れて、代わりに長期的な進歩をもたらす「仕組み」に集中するべきだとしています。


・目標設定は、生存バイアスの影響をとても受けやすく、勝者に注目してしまうので、野心的な目標が成功をもたらしたと錯覚しがち。

・そして、同じ目標を持っていた他の人たちが負けたことは見逃してしまう。

・誰もが最終目標に心を奪われがちだが、勝者と敗者の違いを生むのは目標ではなく、習慣の積み上げである。


投資においても、これは当てはまるなと実感します。
では、どうしたら習慣が定着するのか。


・習慣はアイデンティティーを体現する方法である。証拠(エビデンス)が集まることによって、セルフイメージも変わっていく。

・良い習慣のコストは現在にあり、悪い習慣のコストは未来にやってくる。

・良い習慣をはっきりさせ、魅力的にし、易しくし、満足できるものにして、行いやすい方に寄せていこう。

・悪い習慣を目立たなくし、つまらなくし、難しくし、満足できないものにして、行いにくい方へ集めよう。


結論はこの辺りになると思います。

著者の実体験だけでなく、生物学、神経科学、哲学、心理学などもベースにしているだけあって、その実用的な具体策も含めて、読んでいて非常に説得力がありました

食事、禁煙、部屋の片づけ、体作り、夫婦の会話 etc.
習慣はビジネスだけでなく、生活のあらゆる場面にも応用することができます。

やめないだけでいい、小さな変化はやがて驚くべき成果をもたらす。

「自分も簡単なことから色々始めてみよう」と思わせてくれる良書です。

投資家として取るべき習慣についても、気が向いたら書いてみようと思います。
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