「惜しい企業」。

投資スタンス

ここ数年、個別株投資をするにあたって大いに参考にさせていただいているのが、スパークス・アセット・マネジメントの『対話の力』『スパークス・企業価値創造日本株ファンド』といったエンゲージメント・ファンドです。

そのスパークスさんが、「エンゲージメント・ファンドの対話論点」という良く整理されたレポートを出されています。

そこでは、エンゲージメント・ファンドの対話における以下の三つの論点が紹介されています。

  1. バランスシート(貸借対照表)の効率化
  2. 事業ポートフォリオの効率化
  3. IR活動の積極化


このうち、1や2については、なかなか個人投資家の立場では専門性に欠け、説得力を持った働きかけは難しいのではないかと感じます。

一方、3については、声を届ける価値は大いにあるのかなと考えています。

なぜなら、個人投資家はIR活動の受け手でもあるわけですから。


上記のレポートに書かれているような、

「競合企業への情報流出を避けるため、IR活動・情報開示は最低限にとどめたい」

「どのような戦略を実行するかを公表するのではなく、結果で示したい」

「戦略を遂行できなかった場合の責任を取りたくない」

といった消極的なIR姿勢の企業は、まだまだ多いかと思います。

そのような企業は、株価と潜在的な価値との乖離が大きく、かつIR活動次第でその状況に対する改善の余地がある「惜しい企業の可能性も高いわけですが、だからこそ個人投資家の声を届け、そこから何らかの気付きを得ていただく意義は十分にあると考えています。

そして企業とのコミュニケーションを継続していく中で、ちょっとした「IR活動の変化の兆し」をとらえることは、いずれ大きなリターンにつながっていくのではないかとも考えていて、投資先のいくつかではまさにそこに期待しているところです。

スパークスさんも「玉に瑕」という表現をよく使われていますね。
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