【2303】ドーン2023/5期2Q

銘柄研究

1/12に2Q決算発表がありました。

今回は当社の業況把握の良い題材となる決算でしたので、一週間ちょっと経ったところでコメントをしておきます。

決算短信

衝撃の減収2桁減益!?

まずこの決算短信の一面を受けて、「あちゃー」と思った方も多いと思います。

でも、同時に自社株買いの発表があったとはいえ、この数字の割には意外と株価は堅調に推移していますよね?

その理由として考えられることについて、これから順を追って説明していきます。

業績の季節的変動について

当社の決算を見る上での前提として、以下の2つについては特に頭に入れておく必要があります。

①下半期(特に4Q)に売上が集中する傾向がある

②仕掛品の動向は要フォロー



まず上記①ですが、決算短信にも以下の通り書かれています。

なお、当社事業は顧客(大手企業や官公庁等)の決算期が集中する3月近くに売上計上される案件が多いため、第3又は第4四半期会計期間に売上高が偏重する傾向(業績の季節的変動)があります。


つまり1Q・2Qは、通期業績に与える影響がさほど大きくないということです。
その背景についても、書かれている内容から納得がいきますよね。

余談ですが、私は4Qに数字が偏重するタイプの企業に好んで投資することがあります。
理由は、さほど重要でない1Q・2Qあたりの数字を受けての「動揺」を利用して、安く仕込むことができるからです。

仕掛品の動向

②についてですが、まずは四半期ごとの仕掛品の残高推移を見ていきましょう。

1Qから3Qにかけて積み上がり(特に1Qと2Q)、4Qでドスンと落ちる傾向が見て取れます。

この仕掛品は、近年5億円前後の売上高を計上している「受託開発」に関する勘定科目で、納品に至っていない案件の労務費・外注開発費・地図関連費用等がここにいったん計上されているものです。

したがって、①とも密接に関係するのですが、納品が集中する4Qに大きく残高が減少する形になります。


当社の品目別売上は、前期実績で「クラウド利用料」がほぼ5割、「受託開発」が4割強です。

「クラウド利用料」はストック積み上げ型で安定しておりほぼ確実に読めるので、業績予想が達成できるかどうかは、スポット案件に左右される「受託開発」が当初見込み通り(あるいはそれ以上)に売上計上できるかどうかにかかっています。
(この「受託開発」の存在が、1Q~3Qの業績をブレやすくしている要因でもあります)

その意味で、仕掛品の動向が重要となるわけです。

決算の評価

その視点で今期2Qを見てみますと、売上高は前期2Qと比較して弱いですが、仕掛品はまだ2Qであるにもかかわらず、直近14四半期で最高水準となっております。

なお、「受託開発」にかかる平均的な期間は、クラウドサービスの初期構築等で2~4ヶ月、オンプレミス環境でのシステム開発で4~7ヶ月だそうです。

したがって、たんまり計上されている仕掛品は、基本的に今期3Q・4Qに売上高として反映されるとみて間違いなさそうです。

また決算短信にはこうも書かれています。

ストック型の利用料収入が順調に増加するとともに、クラウドサービスの初期構築やオンプレミス環境でのシステム開発等に係る受託開発も概ね期初計画どおり推移しましたが、第2四半期会計期間に納期が到来する案件が前年同期と比較して少なかったことから…

(太字は当方)

当社としては、この数字は期初の想定範囲内だったということですね。

結論としては、まだ2Qの段階であり仕掛品の推移からも確認できる通り、全く動揺するには及ばない決算という評価になります。

自社株買いの発表のタイミングは、当社としてはナイスだったと思います。
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