eBASE株主総会2022(1)株主総会編(★★★★☆)

株主総会・説明会

旅行の時間順に書いていくと月半ばになってしまいそうなので、先に今回のメインであるeBASEの株主総会について記録しておきます。

4年連続4回目の参加となります。

今年は3年ぶりにリアルでの個人投資家向け決算説明会も開催されました
株主総会と説明会の両方で質疑応答があり、その内容もなかなか濃く、充実したものとなりました。

eBASE(株)【3835】:詳細情報 - Yahoo!ファイナンス
eBASE(株)の11/24の終値は632円でした。前日終値、高値、安値はもちろんのこと年初来高値/安値もご覧いただけます。掲示板もあります。


株主総会

日時・場所・お土産

2022年6月27日(月)午後1時

大阪市北区芝田一丁目1番35号
大阪新阪急ホテル 2階 星の間

お土産 無し

座席は111席用意され、50席程埋まっていたでしょうか。

議長は岩田社長。

できるだけ総会は短縮化し、監査報告・事業報告は簡潔に行いたい旨の説明がありました。

事業報告では一応スライドも使いつつ、9つの「対処すべき課題」について招集通知の内容を少し端折って説明していましたが、ここはさらに簡素化して良いと思いました(昨年も同じことを言いましたが)。

決議事項は以下の3つです。

  1. 剰余金処分の件
  2. 定款一部変更の件
  3. 取締役(監査等委員である取締役を除く。)5名選任の件

(この時点で13:19)

質疑応答

(理解促進のため、構成・内容には若干手を加えています)

基本的に岩田社長が対応していました。

【質問1】
一昨年に友人に勧められて取得したが、社長、その時の株価はいくらか分かっているか?
我々投資家に対して、株価が1/3に下がっていることを詫びて欲しい。
だいたい社長は元気がないので、今後は元気を出して欲しい。
2年前は小型株、マザーズが高かったが、今はダメ。
その流れを受けてのことだと思うが、株価に対する見解を聞かせて欲しい。
株価は市場が決めることと経営者の方はよく言われるが、私は企業の価値が反映されたものと考えている。

午後の総会にしていただいていることは敬服する。

それから議案の配当についてだが、5円80銭は今の株価に対して何%か?
市場の平均は2.4~2.5%である中でレベルが低い。
配当性向30%にこだわらず、利益に見合った配当を出して欲しい。

ナンピン買いもしているが、モメンタムが弱く注目度が低い。
2年前は1日あたり40~50万株の出来高があったはず。
PRが足りないのか、IRが下手なのか、いずれにせよもっとしっかりして欲しい。

(今期予想をいい形で出していただいたので無風の総会になるかと油断していたのですが、のっけから強烈なやつが来ました 笑)


株価は下がっているが、当社のビジネスモデルが目減りしてしまったわけではない。
むしろコロナ禍で開発を進めることができ、成長への布石を打つことができたと考えている。
収束した後は、経常利益20%増/年では推移すると見ている。
株価に関しては、業績改善を図り企業価値向上に努めていく。

コロナ前は、商品情報交換の最適化により経常利益20%増を何年も続けてきた。
コロナ後は、食品だけでなく色々な業界での推進を強力に図っていく。
食品+αの推進力が成長性を担保する。
また現在は、B2BのみならずB2B2Cに注力しており、消費者を巻き込んだ商品情報交換の加速を図っている。
コロナ前の成長性を取り戻すことについて、かなり手応えを感じている。

配当性向は前期の期初時点で30%、今回は35%ということになる。
配当については下げるというよりは上げていこうということで、配当性向30%を基準に算出した額と直近の配当金予想額のいずれか高い方を選び、株主還元に努めて参りたい。

→ 糠に釘、のれんに腕押しとまでは言いませんが、岩田社長のキャラ的に質問された方が期待するような回答にはならないことは予測がつきした。お詫びも特にありませんでした(個人的には別にそれでもいいと思います)。

【質問2】
決算の事業報告資料で中長期戦略として「2nd eBASE」が強調され、「プロダクト/マネタイズ(消費者ニーズ)」の記載もある。
これまでのB2B2Cモデルの位置付けは、「eBASEという箱を売るためのもの」であったと認識しているが、2ndにおいてはこのモデル単独で稼げる目処が立ち、大きな転換点を迎えている印象を受けた。

今後2ndについてはどの時点で、どのくらいの売上が立つことを想定しているのか、規模感について可能な範囲で教えていただけないか?
できれば会長・社長それぞれにお話を伺いたい。

(私からの質問です)


(岩田社長)
2ndについて数字で言えば、今は全く稼げていないが、5年後に年間10億くらいにしたいと考えている
ここで申し上げておきたいのは、ビジネスモデルとしては「1st+2nd」ということで、「転換」というよりは「足す」イメージで捉えていただきたいということ。
2ndをやることで1stにも寄与し、その成長を加速させることになる。
2ndはサブスク型の課金モデルとなる
小売・メーカー等を経由し消費者にアプリ・コンテンツが普及していくことで、(eBASEが)小売に浸透しやすくなる。
料金は主に小売からいただく形となる。

(常包会長)
1stではeBASEは裏方として普及に努めてきた。
2ndでは会社として表に出て、プラットフォームを展開していく。

2年間成長が止まってしまったのは、リーマンショック以来のこと。
営業活動が人間対人間であったために、コロナの影響をまともに受けてしまった。
その点、(人手のかからない)サブスクモデルに転換していく(比重が高まる)ことによって、より安定した利益成長が図れると考えている。
本当はコロナ前に推進したかったのだが、間に合わせることができず、ご迷惑をおかけしたことを反省している。
(常包会長からの、先の質問に対応したお詫び?)
これからの2nd eBASEにご期待いただきたい。

→ 今後に向けて大変重要な情報が得られました。質問をしてみた甲斐がありましたね。2ndの年間10億という規模感は、現状の成長曲線にプラスオンされるということですから相当なインパクトがあります。しかも重要なのは、カスタマイズ(人手)が要らないため、浸透していく過程でほぼ丸々利益が乗っかってくるだろうということです。現時点ではその確度については何とも言えませんが、仮に実現できた場合には+20%/年は易々と超える利益成長となることでしょう。説明会ではさらに具体的なイメージについて突っ込んで質問しています。

【質問3】
eBASE-PLUS事業について、事業報告資料P.17では「安定衰退モデルから低成長モデルへの転換策検討」とある。
人員配置が適正ではないのでは?
それだったらeBASE事業の方に配置した方が良いのでは?
M&Aを使ってでも人を集めようとしているのはなぜか?勝ち筋は見えている?


勝ち筋は見えている。
収益力の高いeBASE事業の方に人員をシフトすることを、継続的に2,3年かけて行っている。
PLUS事業では得意先に人員を常駐させる形にしているが、希望者があれば人材を確保して育成し、入れ替えを行いながらeBASE側にシフトしている。
既存のビジネスモデルを崩さずに成長させていくために、単価を高められるように人材を育成していく。
意図的に安定衰退の方向にある仕事は止めていっている。

【質問4】
1.直近3年を見る限り、投資CFがしぼんでいる。M&Aの予定はないか?自社のITハード面での投資の見通しはあるか?
2.B/Sにおけるソフトウェア勘定が76百万円と、総資産に対して大変少なく感じる。強化する考えはあるのか?
3.汎用的なソフトウェア、及びカスタマイズされたもの、それぞれの売上割合を教えていただきたい。

1⇒
新たなM&Aでの大きな投資は考えていない。
今後B2B2Cを足していく上では、アプリ・コンテンツのインフラは必要となる。
その方面での投資は予定している。

2⇒
同業他社比少ないのは、事業報告の中でも記載しているが「ミドルウェアeBASE」の存在が大きい
万能にできており、色々な企業の商品管理に対応できる機能を備えている。
さまざまな目的に対して大部分はそのまま使え、無い機能をそこに足していくだけであり、費用があまりかからない

個別の要望をいただいて受託開発をし、それをパッケージ化していく。
新たにB2B2Cを進めるにあたっても、その中で開発費は回収できる。
将来的にもソフトウェア勘定はあまり増えていかないだろう。

→ まさにコアコンピタンスとしての「ミドルウェアeBASE」の強みですよね。ベースがしっかりしているだけに、牛丼ではないですが、早く、安く、上手く開発できるということです。

3⇒
大きく分ければ、eBASE事業はパッケージで、PLUS事業は受託型。
eBASE事業の中で言えば、価格ベースではパッケージとカスタマイズが半々。

【質問5】
B2B2Cモデルについて。
ECサイト・店舗へアプリから消費者を誘導し小売からフィーをいただくとのことだが、果たして誘導されるのか疑問。
1.どこまで販促になるのか?
2.パッケージの食品表示を見れば使われているものが分かる食品とは違い、そこが現状では見えていない外食版でもあるとありがたいが検討しているのか?
の2点についてお伺いしたい。

1⇒
マネタイズに向けた手段として、販促物・チラシにアプリの情報を出していく。
現時点では秘密で言えない部分もあるが、レシートやECサイトと連動して消費者に発信する方法がある。

投資対効果が分からないチラシ・紙は止めましょうというのが大きな流れ
その代替手段として、当社のチラシアプリは可能性がある。
ロジカルではないが、どこかが取り組み始めると他の小売も追随する波及効果はあると考えている。

2⇒
考えている。
e食なびに外食コンテンツを登録できるように、それこそ町の定食屋さんでもできるようにはしてある。
ただ、気付いていただき、採用していただくだけのモデルについては考えられていない。
まずは大手外食チェーンから広げていきたいと考えている。
機能面では既に準備できている。


株主総会の質疑応答は以上です。
この後決議を経て、総会のパートは終了となりました(13:54)。

10分間の休憩後、個人投資家向け決算説明会に入ります。

(続く)

説明会でも貴重な情報や充実した質疑応答がありましたので、次回記事もどうぞお見逃しなく。
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