竹内製作所株主総会2022(★★★☆☆)

株主総会・説明会

今回が初参加になります。

「メード・イン・長野」のミニショベルで欧米市場を席巻する竹内製作所。
海外売上比率は驚きの98%!

過酷な使用条件に耐え得る品質と性能の高さから、いつしか「建機のベンツ」とも称えられるようになった同社ですが、地方企業のファン(+温泉好き)としてはぜひ株主総会にも参加してみたいと前から思っておりました。

6432 - (株)竹内製作所 2022/04/25〜 - 株式掲示板
ファイナンスの掲示板の「6432 - (株)竹内製作所」のスレッド。2022/04/25に作成された(株)竹内製作所について話し合うスレッドです。 スレッドのテーマと無関係のコメ…


株主総会

日時・場所・お土産

2022年5月25日(水)午前10時

長野県上田市天神三丁目15番15号
サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)大ホール

お土産 無し


1つおきに間隔を空けて約380席用意されていたのですが、60名弱の参加になったと思われます。

開会にあたり会場にブザー音が鳴り響きました。
なんだか工場っぽいです。

議長は竹内敏也社長。
物腰の柔らかな二代目という印象です。

事業報告はナレーション付きのスライドでなされましたが、ひな壇に並んでいた役員の方々が映像が流れる前にスクリーンの前から一斉に脇へと移動したのが面白かったです。

「対処すべき課題」のみ、スライドに基づき竹内社長が説明する形でした。

内容は決算説明会資料からの抜粋でした。
監査報告を含め、改めて説明する必要性が薄い事項については端折っていただいたのは良かったです。

決議事項は以下の通りです。

  1. 剰余金処分の件
  2. 定款一部変更の件
  3. 取締役(監査等委員である取締役を除く。)6名選任の件
  4. 監査等委員である取締役3名選任の件
  5. 補欠の監査等委員である取締役1名選任の件


質疑応答

(理解促進のため、構成・内容には若干手を加えています)

時間短縮のため、一人一問として欲しい旨の説明がありました。
回答は基本的に竹内社長が対応されていました。

【質問1】
中期経営計画において、2025/2期に売上高2,400億円・営業利益240億円を目標数字とし、生産能力も148%にするとしている。この計画は受注状況からして妥当と考えるが、この計画の後、増強後の生産能力からすればマーケットに鑑みてどの程度まで伸ばしていけるのか教えていただきたい。

(私からの質問です)


(竹内社長)
中期経営計画の後となると、ウクライナ戦争もそうだし日本にも地震が起こる可能性もあり、世の中何が起こってもおかしくないので発言は控えたい。
マーケット状況については、Clay取締役(取締役営業部長兼部品部長、米国販社取締役副会長)から説明する。

(Clay取締役)※通訳を介して
現在の販売状況を説明する。
コロナ禍にも関わらず販売状況は良好で、受注残が溜まっている。
北米の住宅市場はかなり活発な状況で、政府によるインフラ整備の投資も行われている。
欧州の政府主導による投資も活発。
未処理の受注残に加え、新製品も上市するのでさらなる注文が見込まれる。
その中に電池式ショベルがあり、これから急成長が期待できる。
ショベルの需要は北米・欧州ともかなり旺盛。
そして生産能力の増強を予定している。
クローラーローダーを北米の現地から市場に投入できることになる。

(竹内社長)
米国・欧州ともに住宅着工は右肩上がりで、ミニ建機はたくさん使われている。
もう一つ、コロナ禍を受けた経済対策としての投資がある。
公共工事自体が控えられていたが、3年くらいかけて経済対策が行われる。
この状況を踏まえ、中期経営計画を公表した。

→ 外国の方が取締役営業部長兼部品部長を務められているということで、さすがグローバル企業ですね。海外からの中継ではなかったのはありがたかったです。公共工事での旺盛な需要についてお二方とも述べられていたのは印象的でした。

【質問2】
中長期的な見通しにつき引き続きお伺いしたい。
2025/2期以降、不確定事項が起こらなかった場合のプレーンな見通しを可能な範囲で教えていただけるとありがたい。
人口動態等、見通せるものはあると思う。
無いとは思うが、需要減退で工場を休止することも心配しているので、ぜひ長期的な見通しについて伺いたい。


(事務局、小林取締役(取締役経営管理部長兼総務部長)を交えた相談の後)

(小林取締役)
売上高2,400億円のその先についてのご質問と理解した。
売上高2,400億円の前提としては、米国工場、青木工場の増強がある。
一方で、青木工場に移管した部分については本社工場での増強余地が発生する
米国工場については、セミノックダウン方式で開始するが、順次生産能力をアップさせていく。
現地で材料を調達しながら、さらに能力をアップさせられる可能性がある。
米国のマーケットは開拓の余地大。
ミニショベルのラインナップを広げていく。
2025/2期以降もそれ以上に伸ばしていける余地はある。

(竹内社長)
長期の具体的な数字の話はインサイダー情報でお話はできないが、みなさん住宅が欲しい状況があり、公共投資もさらに上がっていく可能性は高い。
我々は衣食住の住を扱っている。
水道管の水漏れなどは、すぐ対応せざるを得ないもの。
それを含めて住宅関連の需要は高まっていくと見ている。
ただ燃料(※輸送コストのことを指していると思います)等はどうなっていくかわからない。
先の先のことまでは言及を控える。

→ 私が聞きたかったことを次の方にも聞いていただいて助かりました。米国を含め、既に工場の拡張余地を確保しているのはいいですね。

【質問3】
ほとんどが欧米への輸出ということだが、ここからは港が遠い。
どういった形で輸出しているのか?
船賃が2倍・3倍と上がっていく中で、コスト面でどのように対処しているのか?
また円安で原材料仕入れが高くなっていると思うが、その対策は?


今般米国工場を購入したが、発祥の地である長野県メインで作り続ける考え。
港は清水港、横浜港を使っているが、中央道を使うと早くトラックで5時間程度。
人が集まりやすく、経営として目の届く場所でもある長野県で引き続きやっていきたい。

ミニ建機はコンテナに積み合わせて港へ送っている。
海上運賃は世界の需要の方が多いため上がっていて、船の取り合いだ。
運賃が上昇した分については、説明させていただいた上で販売価格を見直して対応する。
ただこのままとは思っていない。
船もいずれ余ってくると考え、それを考慮して計画を立てている。

為替の影響についてだが、このような円安が続くとも思っていない。
上がった分の半分くらいは元に戻ると想定し、その前提で計画を立てている。
円安は我が社にとってプラスだが、いつまでもいい状況が続くとは考えていない。

【質問4】
中期経営計画においてサステナビリティ経営について言及がある。
人的資本への投資について、自己評価として改善してい上でのベンチマークがあれば教えていただきたい。


(事務局に確認の上)
中長期的には38億円の投資を行う。
賃上げで15億円、増員で23億円。
まずは従業員のモチベーションアップとしての賃上げ。
コロナ禍で2年間厳しい状況が続いていたが、報いていかなければならない。
そして開発のできる人材を求めていく。
その他教育研修、福利厚生にも取り組み、健康経営を行っていく。
働きやすい会社にしておかなくてはならない。

【質問5】
健全なる精神は健全なる身体に宿るというが、各工場の医務室・医師・看護師・薬品等、どのように準備しているのか?


普段からストレスチェックや人間ドックの活用を促している。
保健師を採用し、対策をまとめながら対応している。
産業医もいるが、医療行為はしていない。
医務室では心のケアにも注意している。
この方面はもっと力を入れていかなければならない。
心が健康でないと作業効率も落ちていくので、しっかりと対応していきたい。


この後決議を経て、1時間4分で終了となりました。

所見

中期経営計画のその先について探る目的もあって参加しましたが、竹内社長以外の役員の方々からも力強いお言葉をいただき、まずまず収穫のあった総会でした。
資料上では異様に保守的な前提で予想を出す企業なので、こうして経営陣の手応えを直に感じ取れる機会はありがたいです。

総会の運営自体は標準的であったと思います。
評価は★4つ寄りの★★★☆☆とします。

別所温泉以外の温泉地からの到達が厳しいので、来年訪れる場合には東京から直行にしたいと思います。
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