【6264】マルマエ ~ バイク部品で走り出す 行き先も解らぬまま(3)

銘柄研究

当社の強み

ユニークな企業沿革と社長の経歴から来る、半導体製造装置部品メーカーとしての当社の強みをまとめてみます。

・オートバイの部品製造時代から、レースのような極限状態で破損しないような材料や構造を考え、頑丈で複雑な形状の加工に取り組んできた。

・そこで培った技術を活かし、蒸気タービンブレードを皮切りに他産業の部品へと展開していく中で、お客様の「困った」を高精度加工で解決する企業文化が形成された。

・様々な業種向けの部品提供を経験する中で、広範な技術力を蓄積するに至る。また他社が分業している要素技術を社内に取り入れ、多工程をワンストップで完結できる体制構築を進めている。

・何でも一人でこなしてきた前田社長だが、社長就任後は自ら率先してプログラムを組める現場の技能者を育ててきており(現在50名強)、その結果、複数のメーカーへ同時に多くの試作品を出すことが可能となった。また高付加価値製品がもたらす潤沢な資金により設備投資余力の面で比較優位を保てているため、最終需要が増加するタイミングでは他社が対応しきれない受注が当社に流れてくることも多い。

・これらのことが、特定の装置メーカー1社依存に近い下請けとして半導体向け部品に特化している競合他社との違いを際立たせ、後発でありながら「他社にできないモノを作る」(=代替え困難)「生産性を高め他社よりも良いモノを作る」当社のこだわりと、その高評価につながっている。

こうして沿革も含めて見ていくことで、当社の競争優位性、高収益性の背景が浮き彫りになってきますね。

経営に「のめり込む」

当社を調べていくと驚かされることが多いのですが、特に決算説明会資料の充実ぶりには目を見張るものがありました。

・資産ベースROIC、負債ベースROIC の目標設定
(製品別、担当者別の粗利が出せるほどに徹底した原価管理の賜物だと思います)

・ESG経営の取組み
(太陽光パネル設置によるCO2削減推進、女性役員登用他)

現在売上高40億円台の企業とは思えない視座の高さです。

恐らく上場以降は現場からは意識的に距離を置いている分、「経営」が前田社長の「のめり込む」対象となっているのでしょう。
だからこそ経営危機に対しても、投げやりになることなく乗り越えられたのだと思います。

私が知らないだけで、まだまだ面白い企業が地方で頑張っているんですね。

業績変動の大きな企業は本来あまり好きではないのですが、当社についてはこれからのストーリーをぜひ見届けていきたいという気持ちが沸いてきました。

なお、昔は需要動向の予兆をつかむため株式投資もされていたようです。グリーンシート時代から投資家への説明が丁寧なのも、投資家の気持ちが分かるからかもしれません。
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